· 

オルタナティブ教育って何?

オルタナティブ教育

 

オルタナティブ教育、またまたWikipediaが小難しいのでざっくりと書きます。メインストリームの教育に代わる、代替的な教育として様々な形態で営まれています。日本ですと不登校の子どもたちが通うフリースクールのような教育機関がイメージしやすいと思いますが、21世紀に入りモンテッソーリ教育サドベリースクールなど独自の教育メソッド、運営メソッドを持った欧米から入ってきたオルタナティブ教育の流れも随分目にするようになってきました。特にIT企業が社会の中で存在感を大きくする中で、そういった会社で働く方々が、既存の学校での管理的な学びだと、新しいテクノロジーを使って画期的なサービスを生み出すような力が育まれないことを痛感して、自身の子どもの教育を吟味し始めていることも大きいのではと思います。

 

オルタナティブ教育のメリットとしては、今のメインストリームの公教育的な管理教育の縛りから外れ、自由な発想で子どもたちを育めるところです。通常であれば文科省をトップに教育委員会、校長らの管理職、現場の教員とトップダウンな指示系統が、大きく変わる社会環境、家族環境に直面する現場に適切な指示やサポートを出来ていないことが、様々な問題にもなっているかと思います。オルタナティブ教育は教員や家族がある一定のラインは了解して共に集まり学校を運営しているので、公教育特有の官僚的な静的な運営でなく、意欲的で動的な運営になりやすいです。ひとり一人の子どもに合わせるような柔軟な授業が期待できますし、そういった個々への対応が普通ですので個性を尊重した対応や自主性を育み易い環境でもあります。体験的な学びを重視し、学校の規模も小規模なケースが多いので学級横断型の風通しのよい環境を生みやすく、子ども同士の学びの機会も公教育に比べるととても多くなります。

 

デメリットとしては非常に協働を生み出し易い環境ではありますが、財政面としては学校法人として運営している学校は少数で多くがNPOや一般社団法人等の法人枠をもって運営しているため、財源が子どもの授業料に頼らざるえず、生徒募集である一定数を集められないとかなり運営財源の確保が難しい状況です。それに応じて保護者の授業料負担もかなり大きなものになります。また、意欲的な運営である分、教員や運営、協力的な保護者がオーバーワークにもなりがち。また、認可されていない学校がほとんどで、小学校まで、中学校までのようなケースが多く、高校、大学と高等教育に向けてどのような考えを親子で持つかということは、横並びでない分、普通以上に考えて望まないといけない環境です。

 

教育成果

教育的な成果としては、ミスマッチした保護者等からの批判的な意見もありますが、総じて非常に満足度の高い教育効果をもたらしているようです。時代の変化に既存の学校がついていけてない分、こういった先進的な取り組みは至らなさを上回る期待を多くの人から持たれています。海外でもGoogle、Facebook、Amazonのトップがモンテッソーリ教育を受けていたというのはとても象徴的ですね。