シュタイナー教育とは

教師の姿勢を育てる

現代という様々な価値観を擁する時代の中で、子どもの教育に関する情報も溢れています。

大人は子どもに対して、なにをしてあげられるでしょうか。

子どもたちが健やかに育つために、私たちはどうすればいいのでしょう。

子どもたちのことを考えるとき、その延長に人間や世界という存在の不思議に想いを馳せずにはいられません。そしてそれは、そのまま私たち自身に対する問いへとつながっていくものです。教育を考えることは、すなわち自分自身へと向かうことなのだと言えます。

この教員養成講座では、子どもに何をどうして教えるかという以前に、各々の個性を持って生まれてくる子どもたちに、どう向きあうかという教師の姿勢を育てることを大切にしています。

シュタイナー教育は、オーストリア生まれの思想家・ルドルフ・シュタイナーによって唱えられた教育法です。そこにはアントロポゾフィー(人智学)という考え方が根底にあります。

アントロポゾフィーの視点

人は、からだ、生命、こころ、意識をもち、ありのままに見るなら、それらのいずれにも、固有の性質があります。

からだ (フィジカルな体) は、主に生まれて七歳までは生命機能ができていき (七歳でエーテルのからだが生まれ)、

七歳からはこころの働きが自律していき (十四歳でアストラルのからだが生まれ)、

十四歳からは意識的になっていきます(二十一歳で自我がうまれます)。

子どもの関心も、学ぶということも、成長に伴い変わってきます。それに応じて、いつ、どういうものを、どういうかたちでさしだす必要があるのかを、教師も、親も、また子どもに接する大人も、意識的に見ていきながら作っていく教育がシュタイナー教育です。

そもそも、教育が子どもの成長ということに相応しく応じていないと、無関心、無気力を来し、子どもの成長を損ねることにもなりかねません。

なお、シュタイナー教育はアントロポゾフィーを含め、特定の思想、宗教を教えることはありません。アントロポゾフィーはあくまでも、教師のひとりひとりが見識と人間性を養う上の助けです。

現在、シュタイナー教育を行うシュタイナー学校・ヴァルドルフ学校は世界で1000校を超え、今だ広まりをみせています。日本においても幼稚園や学校、土曜クラスなど、各地で実践が行われています。